![]()
インターネット概念図

インターネットがどういうものか…これは、色々な本で語られていますが、基本的には上図のような一つの巨大なネットワーク(コンピューター同士が網の目のようにつながっている)だと思っていいと思います。そして、「Eメール」や「ホームページを見る」ということは、このネットワークを通じて、情報をやりとりすることなのです。
よく、「インターネットを始めたい」という言葉を耳にしますが、正確にはその言い方が誤りであることはご理解いただけるでしょうか?「メールを始めたい」「ホームページを見たい(作りたい)」或いは「インターネットを利用したい」というのが、正しい言い方です。
プロバイダとは…
一言でいってしまえば「インターネットへの玄関を提供する(provide)会社」です。インターネットを利用するには、まずプロバイダと契約しなければならない…というのはこの「玄関」を利用させてもらうためです。
ただ、「玄関を利用させてもらう」だけでは、プロバイダも商売になりません。その為、メールサービスやホームページ利用スペースの提供などを行い、付加価値をつけているのです。
「ホームページを見る」とは…
さて、私たちは普段どういった仕組みで色々なホームページを見ているのでしょう?また、ホームページというのは何でしょう?
実は、「ホームページ」というのは、WWWサーバーと呼ばれるコンピュータの中にある、一つのファイル*1なのです。インターネットエクスプローラーやネットスケープナビゲータ(これらを「ブラウザ」と言います)の上部にURL*2(ホームページのアドレス。http:// で始まる)を入力する部分がありますよね?ブラウザはここに入力されたURLを元に、目的のファイル(ホームページ)を探しにいきます。
実際の流れを、上図を使って説明しましょう。
仮に、AさんがプロバイダCと契約しているHP(例:ASAP21のHP)を見ようとするとします。
まだ多くの方が「ダイアルアップ接続」を利用していると思うので、その例で説明すると…
ASAP21のホームページのURL(http://www.asap21.com/index.htm)を入力したとします。するとAさんのコンピューター(のモデムやターミナルアダプタ)は契約しているプロバイダAのアクセスポイントAへ電話をします。
そして、AさんがプロバイダAの会員ということがプロバイダAによって確認される(これを「ユーザー認証」といいます)と、ブラウザに入力されたURLを元にブラウザはインターネット上で「www.asap21.com」と名づけられたコンピューター(WWWサーバー)の中にある「index.html」というファイルを探します。
やがて、インターネット上から該当するURLの「www.asap21.com」というWWWサーバーを見つけると、WWWサーバーは自身のコンピューターの中にある「index.html」のファイルの中身(HTML言語)を、URLが入力されたブラウザに送り返します。その送られてきたHTML言語をルールに従ってブラウザが表示する…これが、ホームページを見ることのできる仕組みです。
*1「一つのファイル」…このファイルはHTML言語というプログラミング言語の一種(ページ記述言語ともいいます)で作られています。ブラウザは、このHTML言語を解釈し、ルールに従って、文字を表示させたり、文字に色をつけたり、画像を表示させたりします。
*2「URL」…よく、このURLのことを「インターネット上の住所」と表現されていることを見かけますが、具体的には下記のように住所としてのルール付けがされています。
http://…HTTPと呼ばれるプロトコル(コンピューター同士が通信をするときの約束事)を使用する、という意味です。このプロトコルによって、インターネット上のコンピューター同士がデータのやり取りをします。
www…World Wide Webという言葉が由来ですが、最近は単純にWWWサーバーの名前を使用するところが多くなりました。
asap21.com…「ドメイン名」と言います。ドメイン名は各国に管理機関があり、com
で終わるドメインはアメリカの管理機関(NIC)が管理しています。また、同様に
jp で終わるドメインはJPNICが管理しています。
/index.htm…asap21.comの www という名前のWWWサーバーの中のindex.htmというファイルという意味です。
これらのURLをコンピューターは/の前(左)から逆にインターネット上を探していきます。具体的には…
1.com と書いてあることから、com ドメインを管理する機関(NIC)のデータベースを探します。
2.次に、asap21.com というドメインを使用するHPがインターネット上のどこにあるかがNICのデータベースによって示されるので、データはその示された場所へ送られます。
3.asap21.com へ辿り着いたデータは次に www
というコンピューター(WWWサーバー)を asap21.com
のネットワークから探し出します。
4.ここまでで asap21.com の www というWWWサーバーの場所がわかります。するとWWWサーバーはURLを送ってきたコンピューターに対し index.htm
というファイルに記述されているHTML言語を送ります。
5.ブラウザは asap21.comの wwwから送られてきたHTML言語を元に、文字や画像を表示します。
これらの一連の動作をブラウザとコンピューターが行い、インターネット上のホームページをみることができるのです。

さて、皆さんが普段ご利用になることも多いE-mail は、一体どのように相手に届き、また、相手の方も読んでいるのでしょうか?
「私のパソコンから、相手のパソコンに送ってるんだから、直接相手のパソコンに届いているんでしょ?」
そのようなお話をたまに聞くこともありますが、実際は少々違います。また、一番多い誤解でもあります。上図で説明しましょう。
プロバイダと契約すると、ほとんどの場合、メールアドレスが発行されます。このメールアドレスというのは、実はプロバイダのメールサーバーにある、メールボックスのIDのようなものなのです。メールボックスというのは、ちょうど、郵便局にある私書箱のようなものだと思ってください。
例えば、AさんがBさんにメールを送るとします。
Aさんは、メーラー(メールソフト)*3でメールを作成し、Bさん宛てに「送信」します。するとまず、「送信」の命令を受け取ったメーラーは、プロバイダAのメールサーバーに「Bさん宛てにメールを送ってくれ」と要求します。その命令を受け取ったプロバイダAのメールサーバーは、Bさん宛てのメールアドレスから判断し、インターネット上へメールを流します。その後、インターネット上にあるサーバーを経由し、Bさんの契約しているプロバイダBのメールサーバーにある、メールボックスへメールが配信されます。
この時点では、正確にはまだ、Bさんはメールを受け取っていません。プロバイダBにあるBさんのメールボックスに置かれているだけです。
では、どのタイミングでBさんは、Aさんからのメールを読むことができるのか?
それは、Bさんがインターネット(プロバイダ)に接続し、プロバイダBのメールボックスにメーラーによって、「受信」の動作をしたときです。Bさんのメーラーは「受信」の命令を受けると、プロバイダBのメールボックスにアクセスします。そして、そこにメールが届いていることを確認すると、BさんのPC(メーラー)にメールを取り込むわけです。ここで初めて、BさんはAさんからのメールを読むことができるわけです。
余談:
| 携帯電話によるE-mailも基本的には上で説明したことと同じです。 「え?メーラーなんて使わないし、プロバイダと契約もしてないよ?」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。 携帯電話というのは実は、電源が入っている間は常に街中にある「無線局」と交信をし、その携帯電話が、どこにある無線局を使用して電話をするか、を無線局とやり取りをして決めています。つまり、自宅のPCが電話線を介して常にプロバイダとつながっている状態と同じなわけです。 そして、携帯電話会社は、インターネットにつながっているメールサーバーを持っています。そのため、携帯電話からメールを送信すると、携帯電話会社のメールサーバーはその送信メールを受け取り、インターネット上に配信することができます。また、インターネット上からメールを受け取った携帯電話会社のメールサーバーは、無線局を通じ、携帯電話にメールを配送する・・・そのような仕組み*4になっているのです。 |